みぎわの給食

 みぎわでは、乳幼児期および学童期の子どもたちの成長を、給食を通じて支えています。みぎわの給食の大きな特徴は、保育の営みと深くつながっていることです。保育は保育、給食は給食と切り分けることなく、栄養士や保育士等多職種が連携して、充実した食育活動を展開します。

特徴1 ビュッフェ形式の給食を通じた子どもたちの主体性の肝要

 みぎわの幼児組では、全員が着席して一斉に「いただきます」と給食を食べ始めるのではなく、12時から13時半までの間、子どもたちが好きな時間に給食を食べられるビュッフェ形式を採りいれています。午前中の活動に熱中し遊び込みたいと願う子どもたちは満足するまで遊び込んでから給食を食べることもできますし、給食が待ち遠しくて「早く食べたい!」と思う子どもたちは12時になったらすぐ給食を食べることもできます。

 このように給食を食べるタイミングを自分で決定し、何をどれだけ食べるか、どの席で誰と一緒に食べたいかまでみぎわの幼児は自分たちで選びます。こうした子どもたち自身で自分の考えや思いを形にして日々選択し決めていくこと、経験を通じて子どもたちは徐々に主体性を育んでいきます。実際に、自分たちで選ぶことができるようになってから、子どもにとっての給食時間は今まで以上に楽しいものとなり、喫食量も増加しました。これからも保育の時間と給食の時間との連続性を大切にしながら、子どもたちが給食を楽しみながら主体性を伸ばせるようなビュッフェ形式を展開していきます。

 また、みぎわの学童クラブでは小学校の長期休暇期間中に希望者の方全員に対し給食(1食300円)を提供しています。子どもたちに大人気のメニューを厳選し、栄養価にも配慮したうえでみぎわの管理栄養士が献立を作成しています。保育園と同じく、学童クラブでもビュッフェ形式を導入し、学童たちが食べたいものを食べたい分量、食べたい時間などを自ら選べるようにしています。

特徴2 ご家庭との連携

 子どもたちにとって保育園の給食やおやつだけではなく、ご家庭での食事も育ちに重要です。みぎわではその日の給食の様子や園児の食べ具合などについて、保護者の方のお迎えの時間などにお伝えできるよう心がけています。その際、栄養士に離乳食の作り方や味付けの工夫についてなど、ご質問をいただくこともあり、保育園栄養士の知見を活かして、ご質問に答えられる体制を整えています。情報提供の一環で、子どもたちに人気のレシピをご家庭で調理していただけるようレシピを公開していますので、ぜひご覧ください。

特徴3 保育士と栄養士との連携

 みぎわでは各クラスに担当の栄養士を配置しています。午前中は給食室での調理に携わり、お昼の給食時間には担当栄養士が頻繁に保育室を訪ね、子どもたちの給食を楽しむ様子を観察しています。その際、保育士と連携しながらまた情報共有しながら、より子どもたちへの理解を深めるよう努め、さらなる給食の質の改善につなげています。

 具体的には、乳児組では子どもたちの「食べたい」という意欲を大切にし、個人の成長に合わせた形態の給食を個別提供できるようにしています。幼児組の給食はビュッフェ形式を採りいれており、そのビュッフェの配膳の現場に保育士に加えて、栄養士も立ち会います。そして園児の給食の食べ具合や園児同士が楽しんでいる様子を観察し、味付けや調理方法、より子どもたちが楽しめる献立の開発に役立てています。

特徴4 自分たちが食べるものを直接知る機会

 みぎわ保育園と中京みぎわ園では園庭内に菜園を設けています。また自然体験ができる炭山みぎわビレッジにはみぎわファームという大きな菜園があり、地元の方々と協力しながら、各種野菜を育てています。保育のなかで園児たちが育てたい作物を自分たちで選び、栽培や収穫まで経験し、収穫物を子どもたちが楽しみながら調理したり給食の食材に活用したりしています。

 こうした実体験を通じて、子どもたちが食に対する関心を深めてほしい。そうした願いを持って、保育計画の中に栽培・収穫・調理体験を位置づけています。

 以上の4点がみぎわの給食の柱です。栄養士は保育士等と協力しながら、子どもたちが充実した食育経験を経験できるように、これからも工夫を凝らしていきます。
様々な取り組みを行っていきます。子どもたちに食べることを好きになってほしい。そして、人生を通じて豊かな食生活を彩っていってほしい。食を通じて、人と人とのつながりを広げていってほしい。そう願って、私たち栄養士は日々給食業務に励んでいます。

食物アレルギー対応・宗教食対応

みぎわの給食を子どもたちみんなが安全に、そして安心して楽しむことができるよう、以下のとおり、食物アレルギー対策を万全に行っています。

  1. 01完全除去を基本としています。
  2. 02食物アレルギーのある子どもの献立は、医師の指示書をもとにして一人ひとり個別に作成しています。その際、除去すべき食材と代替食とを赤字で明記し、担当保育士、給食室、保護者の方それぞれがその献立を共有し、いつでも確認し合えるようにしています。
  3. 03アレルゲンを含まない食材を積極的に活用しています。たとえば、卵を含まない「かまぼこ」や「かにかま」、乳を含まないカレーのルーなど、除去食の準備が不要で、同じメニューを食べられるように工夫しています。
  4. 04卵は使用しない献立にしています。そして用意する除去食はどのアレルゲンを持つ子どもでも食べられるようなものとしています。
  5. 05調理段階では、アレルゲンを含む食材を調理するスペースと、それ以外の食材を調理するスペースとの間に距離を設け、調理時の食材の混入を予防できる動線にしています。
  6. 06配膳段階では、除去食は必ずピンクの食器に盛り付け、食器の色で一般食か除去食かを区別しています。食器への盛り付けが完了したら、食器にラップをし、除去食専用のピンクのプレートに乗せます。プレートには子どもの名前と除去食の献立を記載した除去カードと呼ばれるものを乗せ、保育士に食事の受け渡しを行う際も、必ず声掛けを行い、誰がどの除去食か伝達をしています。受け取った保育士はクラスの全保育士に声掛けしたうえで、除去カードを確認しながら除去食を該当の子どもの席まで運びます。
  7. 07喫食段階では、子ども同士の食事のやり取りや、隣の子どもの食事に手を伸ばして誤食を起こすことのないよう、除去食の子どもは一般食の子どもと別テーブルとし、保育士が傍について提供しています。
  8. 08宗教の関係で特定の食材を食べることができない場合、「宗教食」を提供します。
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